[図書館その3] 日本の図書館業界でも注目されている新北市立図書館は24時間開館してる!

2015年5月にオープンした24時間365日開館の新北市立図書館に行ってきました。総合コミュニティセンターの色が強い魅力的な施設を紹介します。
目次
新北市立図書館はこんなとこがスゴイ!

最新鋭の図書館というと欧米の施設が紹介されることが多いですが、2015年の第17回図書館総合展では台湾の新北市立図書館(新北市立図書館 新総館)が大きな注目を集めまたそうです。詳しいことは下記の記事が参考になります。
≫台湾の次世代型ライブラリーに注目集まる—図書館総合展 | nippon.com
他の図書館についても書きましたのでぜひご覧下さい。
24時間稼働している

24時間年中無休というとコンビニのキャッチみたいですw 世界的にも24時間開館している図書館は少ないのではないでしょうか。実際には全館稼働しているわけではなく1階と4階の自習室のみです。
予約本を自動書庫から受け取れる

ネットや館内で予約した本を自動書庫(貸出機)によって受け取ることができます。自動書庫は入り口横に設置されていて、タッチパネルを操作して受け取ることができるので、館内に足を踏み入れることなく借りることが出来てしまいます。

これがタッチパネル端末の裏側。この本が貸出し機だと思うんですが、実際に動いているところは見れませんでした。
マルチメディアルーム(視聴覚室)が超充実している

視聴覚室というと普通は古い型のPCを使ってDVDを観るだけですが、この図書館では複数人が閲覧できる半個室、ガラス張りの完全個室、二人掛けの椅子など様々な用途に対応してます。正直こんな視聴覚室は初めて見ました。
図書館の中をもちっと紹介します

入るといきなりカフェがあります。広い!!

さらに中に入ると近代的なロビーになっています。真ん中にあるオブジェはインフォメーションのタッチパネル端末です。

タッチパネル端末でかい!

視覚障害者用の端末まで用意されています。
新北市立図書館はオタク産業推し?

受付の前では台湾の漫画家のプチ原画展をやっていました。

柯宥希という作家さんのようです。
≫ご本人のPLURK?

受付の横にはたくさんの漫画が?

と思ったら全部漫画の書き方とかポーズ集でした。
本を消毒する機械なんてのもあった

新型の貸出機。もちろん悠遊卡も使えます。

見慣れない機械があると思ったら本を消毒する機械でした。

こんなふうに本を開いてセットします。

紫外線をあてて消毒してるようです。てっきり風でも当てるのかと思いました。
2階:雑誌・新聞フロア

2階は雑誌・新聞ほか定期発行誌が置かれています。

アメリカはもちろん、日本の雑誌も置かれています。「月刊NewType」もありましたw

広々とした閲覧スペース。窓際はコンセントが使えます。

お年寄り優先エリアまで用意されてる!
3階:児童書フロア

3階は児童書フロア。親と子で別々の椅子が用意されていたり、子供でも手に取れる高さまでになってたり、とにかく児童への配慮がされまくってます。

中央にはミニシアターがありました。中で上映会やったり出来るようです。すげぇ!

奥に行くと靴を脱いであがるエリアがあります。写真はありませんが、これと同じくらいの広さの広場がさらにあるんですよ!

子供専用の貸出し機。どこまで子供向け設備に注力してるんだ!
4階:自習・漫画フロア

4階は勉強と漫画という相反するものを扱うフロアです。自習室はタッチパネル端末で予約してから、ゲートを通って入室します。

みんな真面目に勉強してる! 残念ながら自習室ではコンセントが使えないのでPCで調べ物とかは出来ません。

そして漫画エリア。地べたに座り込むのは台湾人の習性ですw 台北駅の広場でもよく地べたに座ってますよね。

フィギュアまで展示されてます。本当に図書館か!w

専用ショーケースまで用意されてます。
4階:屋外

4階は屋外に出ることが出来るだけではなく……

なんと屋外にまで部屋があります! 子供がゲームのようなものを遊んでいました。
5階:視聴覚フロア

5階に上る途中、日本のアニメポスターがたくさん展示されていました。チョイスがわりと古いw

5階はまるまるDVDやCDを視聴するためのフロアです。しかもただ広いだけではないのです。

部屋のようなものが5つくらい用意されてますが、なんでしょう?

友達や家族と一緒にDVDを楽しめるようになってます。こんな図書館見たことない。

一風変わったデザインの視聴スペースがたくさん用意されてます。

硬い椅子じゃなくてソファで見れるっていうのがいいですね。クッションまで用意されているという至れり尽くせりっぷり。

そしてまじビックリしたのがこの「多功能室(マルチファンクションルーム)」。

なんだこれ! この部屋も申請すれば使えます。ただし約30分。

他のフロアもそうですが、本棚がわりとガラガラなのが気になります。実は6〜9階は書庫になっていて、受付で申請すれば出てくるようです。

アニメのDVDもあるよ!w

もちろん翻訳された正規版です。
席を予約するためのタッチパネル端末

自習室や視聴覚の各部屋を使うにはこのタッチパネル端末を使います。

席ごとに番号がふられていて空き状況が一目瞭然です。とはいえ多功能室などはほぼ埋まっていて争奪戦が激しいです。
図書館カードの作り方
観光客でもパスポートがあれば図書館カードを作ることができます。住所はホテルでもいいそうです。司書さん曰く「ホテルの住所でもいいけど、延滞の時に連絡できないと困ります。逆に言えば延滞とか問題を起こさなければ大丈夫です」とのことでしたw
自分の場合はシャオインさんの住所で作りました。

わかりにくいもののみ補足します。
項目 | 説明 |
---|---|
證別 | カードの種類。専用カードを作るなら「一般借閲證」、 悠遊卡を図書館カードにしたいなら「悠遊卡借閲證」 |
借閲證號 | 空欄のまま |
身分證字號 | パスポート番号 |
戶長姓名 | 家族カードを作る場合なので不要 |
家庭戶號 | 家族カードを作る場合なので不要 |
出生年月日 | 生年月日。西暦は「西元年」をチェック |
通訊地址 | 現住所 |
戶籍地址 | 戸籍住所。筆者は「日本」と書いてOKだった |
電話 | 固定電話番号 |
行動電話 | スマホ電話番号 |
一番下のチェックマークにチェックして、同意の署名をします。
「日期(記載日)」は西暦ではなく台湾の年号(民國年)で書きます。西暦2016年は民國105年になります。

一般カードはこんな感じです。悠遊卡を選んだ場合は悠遊卡にシールを貼りつけます。
新北市立図書館へのアクセス
Ubike(レンタサイクル)を使う場合
台北駅(MRT板南線)> 府中駅(Ubike) > 図書館
個人的にはこの方法が一番おすすめです。単純に楽しいですし。
バスを使う場合
府中駅から出ている下記のバスに乗り「光華商職站(ゴンファ サンズーザン/guāng huá shāng zhí zhàn)」で降ります。
- 812 三峽-板橋
- 99 板橋-新莊
- 843 樹林-捷運府中站
- 848 臺北區監理所-板橋公車站
住所:新北市板橋區貴興路139號
電話:02-29537868
開館時間:
1・4階 24時間
2階 月曜 6:00〜17:00 / 火〜日曜 6:00〜21:00
3・5〜9階 月曜 8:30〜17:00 / 火〜日曜 8:30〜21:00
ダダとシャオイン
設備すごかったねぇ。最近の図書館にありがちなデザイン優先じゃなくて、使い勝手優先なのがいいよね。
台湾のブログでも子供の場所がすごいって言われテルヨ。学生の場所もいいネ。
個人的には予約席の時間制限が厳しいなーとは思うんだけどねw
そうしないと一日中使う人もいるヨw 時間になったらまた予約すればいいヨ。
そっかー。PC使う僕的にはいちいち片付けるのが面倒なんだけどねw
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